美容室にiPadを。

この間美容師さんと話したのだけど、冷静に考え直してみても悪くない案のように思えるので書く。

1,ライトユーザの取り込み
iPad2は依然PCと接続しないと使えないという糞仕様らしいのだけれど、iPadはそもそもは「機能的にはスマートフォンで十分なんだけど、youtubeとかを見るのに画面が小さくて見にくいから、大きなディスプレイのついたやつが欲しい。」という層を狙っているはず。ただ、この層はアップルストアにはまず来ないし、家電量販店に頻繁に訪れることもないので、アプローチが難しい。そこで、そのメインの構成員である有閑マダムがどこに集うかを考えるに、美容室というのが一つの有力な選択肢として浮かび上がる。特に美容室は生活水準に応じたランクがあるらしいので、金銭的余裕のある人々にのみうまく宣伝することが可能である。

2,マーケティング費用の削減
アップルストアに行く度にびっくりするのが店員の多さで、信者がボランティアで活動しているのではないかと疑ってしまうぐらい多い。彼らの人件費は馬鹿にならないはずで、美容師に軽くレクチャーして操作説明を代わりにやってもらった方が、安く上がるだろう。

  • 美容室の利益

1,衛生的
美容室で一番イヤなのが雑誌に挟まっている他人の髪の毛で、これは衛生的にもあまり良くない。でも、雑誌の代わりにiPadを用いれば髪の毛が挟まる心配がなく、衛生的である。また、落ちてきた髪の毛が入らないように注意して立てて読んだりする必要もない。

2,差別化要因
近年美容室業界は競争過多らしく、駅前でビラを配っていたりすることからも、その飽和ぶりは伺える。そこで、iPadは他との差別化をはかる上での一つのキラーコンテンツになるだろう。

  • 顧客の利益

1,バリアフリー
休日に髪を切るのにわざわざコンタクトで行くのは面倒くさいので、僕自身よくメガネで美容室に行くのだけれど、髪を切っている間はメガネを外すので、雑誌の細かい文字が読めない。でも、iPadであれば拡大縮小が自由にできるので、視力に応じて無理なく読むことができ、バリアフリーである。

2,暇つぶし
東京ウォーカーでバイト先の近くの美味しいもつ鍋やをチェックしたり(絶対行かない)、スマートで人気アパレルチェーンと新進気鋭のアーティストのコラボによるカットソーを見たり(絶対買わない)するより、ネットの海を散策した方が絶対楽しいし、最近ではiPad用のWebマガジンも充実してきている。


問題点は、ライトの加減によっては、液晶ディスプレイが見えない可能性があること。
また、既に導入している店舗もあるようだけれど、なかなか普及しないところを見ると何か別の問題があるのかもしれない。
http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1011/30/news042.html
でも、iPad2の発売で余った旧型のiPadをとりあえず美容室にリースしてみるというのは、悪くないアイデアだと思うのだけどどうだろう。