新学期の始まりの国際比較

東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 (日経)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E1E2E2E7E58DE1E2E2E4E0E2E3E39F9FEAE2E2E2

上の記事等ではまるで9月始まりが世界標準であるかのように書かれているが、新学期の始まりは国際的に9月で統一されているわけではなくて国によって微妙に異なる。Wikipadiaに載っている範囲でまとめると、以下のようになる。

1月 : シンガポール/マレーシア, 南アフリカ
2月 : オーストラリア/ニュージーランド, ブラジル
3月 : 韓国
4月 : 日本
5月 : タイ
6月 : インド(大学は8月), フィリピン
8月 : ドイツ(大学は10月), パキスタン
9月 : アメリカ/カナダ, ヨーロッパ
http://en.wikipedia.org/wiki/Academic_term

一般的傾向としては、

  • 遅くても9月までには始まる。
  • 欧米諸国及び旧植民国では夏明け(南半球では1・2月)が新学期の始まり。
  • 東アジアでは、3-6月に新学期が始まる。

欧米と東アジアとの違いはおそらく小麦と稲の違いによるもので、小麦は越年草で秋に植えて翌春に収穫するのに対し、稲は春に植えて秋に収穫する。田植え/種まきを一年の始まりとするのは自然な考え方で、それが後の文化に引き継がれ、学校歴に採用されるようになったのだと推測できる。
もうひとつ、高校までと大学とで入学時期が異なる国も存在して、ドイツの場合は兵役と関係があるのかもしれないが、インドの例は日本で実行する際の参考になるのではないだろうか。