都市の集約現象

  • 東京

オフィス街 : 大手町、日本橋
歓楽街 : 神田、新橋
商店街 : 秋葉原、神保町、お茶の水
住宅街 : なし

  • 新宿

オフィス街 : 西新宿
歓楽街 : 歌舞伎町
商店街 : 新宿南口、新宿三丁目
住宅街 : 中野とか

  • 六本木

オフィス街 : 六本木ヒルズ
歓楽街 : 外苑東通り周辺?
商店街 : 六本木ヒルズ
住宅街 : 六本木ヒルズ

従来、六本木ヒルズは職中近接の文脈で語られることが多く、確かにそれは重要な転換なのだけれど、都市開発の歴史という視点から考えた場合、オフィス街と商店街と歓楽街の相互距離の縮小という統一的文脈で理解できる。
交通・通信技術の進歩の中で都市の空間的規模が一貫して縮小しているというのは一見逆説的な現象は、主に以下の3つの理由で説明できるだろう。
まず、高層化により水平方向を縮めることが可能になったこと。従来一つの東京を形成していた上述の街が最近分離されつつあるのも、再開発による高層化の影響だと考えられる。次に、大規模な土地収用が難しくなってきていること。もうひとつは、通信技術の発展により空間的移動が億劫になってきていること。リアルな店舗はより一層の便利さを提供しないと、ネットショッピングには勝てなくなってきている。
ただ、今後職中近接の傾向が顕著になれば、歓楽街は再びオフィス街・商店街から離れて行き、ラスベガスのような一つの観光都市を形成するようになるだろう。