新卒を阻む20個の壁

1,解雇規制
終身雇用制度の下で、労働市場が十分に機能していない。

2,デフレ
インフレ率が下がっているのに、解雇規制のために失業率はあまり上がらず、新規参入組にしわ寄せが来ている。

3,不況
長引く不況により人材資本への投資も減っている。

4,高齢者の再雇用
高齢者の再雇用が、若年雇用を圧迫している。

5,円高
ドルベースでは賃金が上昇しているものの円ベースでの賃金が下がらず、人件費の高騰により新規採用が減っている。

6,派遣禁止
フリーターや派遣への道が閉ざされたことで、正社員の椅子をめぐる争いが激化している。

7,起業家への逆風
ホリエモンの有罪判決に見られるように、本来は新規雇用を創出するはずの起業が軽視されている。

8,元安
中国政府が元の切り上げをしぶり、自国製品を不当に安く輸出している。

9,外国人労働者流入
外国人研修制度による低賃金の労働者の流入で、日本人の雇用が圧迫されてる。

10,産業政策
エコポイントなどの既存産業への補助金により、産業構造の転換が遅れている。

11,サービス残業
サービス残業の慣行、有給の実質的な不在により、労働者一人当たりの労働時間が長く、ワークシェアリングがなされていない。

12,インターン制度の不在
学生時代に長期の労働体験が出来る制度が存在しないため、各学生が志望業種を絞れず、一人当たり何十社も応募するような状況に陥っている。

13,煩雑な応募手順
履歴書は手書きよりpdfの方が良いはずだし、出身大学/GPA/TOEICである程度選抜できるはずなのに、各企業は煩雑な選抜手順を踏み、学生の時間を圧迫している。

14,財政赤字
巨額の財政赤字により国内投資が抑圧されている。

15,少子高齢化/人口減少
国内市場の縮小により、必要な労働者の数も減っている。

16,雇用のミスマッチ
現代のビジネスで要求されるCritical ThinkingやAnalytical Writingの素養を学校教育は提供していない。

17,3年で辞めた若者の転職
今や奇跡の年とも呼ばれている06-08年就職組の転職が新卒市場を圧迫している。

18,厚生年金
厚生年金の保険料の課題な負担が起業に正社員の雇用をためらわせている。

19,脱ゆとり世代
あと数年すれば、脱ゆとり世代が大学を卒業して働きだすので、企業側としても下手にゆとりを採用するより、それまで新規採用を押さえた方が無難。

20,既卒/留年組
新卒組と既卒/留年組が衝突し、負のスパイラルに陥っている。


これでもまだ自己責任だろうか。