高齢者の睡眠時間をめぐる矛盾

3つの活動ともに、高齢者がかける時間は長い。特に睡眠時間は高齢者では非常に長い。

図録 - 睡眠・食事・身の回りの用事の生活時間推移
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2329.html

一方で、

年齢によって必要な睡眠時間は異なっており、個人差はありますが大体以下のようになります。
赤ちゃん:16時間
3才から12才:10時間
13才から18才:10時間
19才から55才:8時間
65才以上:6時間

眠りについてあなたが知らない16の豆知識 - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20101017_about_sleep/

恐らく原因は、

i)病気
健康な高齢者の必要睡眠時間は短いが、高齢者は様々な病気を煩っている人の割合が高く、そうした人々はより長い睡眠を必要とするので結果的に平均を押し上げている。

ii)寝だめ
図録から分かるように、19-55歳は必要睡眠時間を確保できていない。そこで、ウィークデイの睡眠不足を週末の寝坊で補うように、働き盛りの頃の睡眠不足を老後に補っているんじゃないだろうか。

iii)暇
退職後は暇をもてあわすというが、それが端的に現れているのではないだろうか。高齢者が働くことは若年者雇用の圧迫につながるとして、時々批難されているが、若者が十分に眠る時間がない一方で高齢者が暇を持て余しているのならば、ワークシェアリングによって両者ともに利益を得るはずである。