マスコミの機能不全

民主主義の現代的な定義は、「国民が為政者の罷免権を持つこと」であって、誰も政治になんて関心を持っていない先進諸国においては、マスコミが為政者の挙動をくまなくチェックし、それを大衆向けに垂れ流すことで、民主主義がかろうじて機能している。

こうした現状認識に立てば、マスコミによる政府のチェックが機能不全となった今の日本は、民主主義が成立していないことになる。

そう考えると、総理の脱税も、百年に一度の官製不況も、自然なことに思えてくる。