2009-11-23 「存在の耐えられない軽さ」 book 久々に小説を読んで打ちのめされた。リバタリアニズム・猫・フェティシズム・死の普遍性はそれだけで文学になりうる。 しかし本作では、共産主義・犬・夫婦愛・永劫回帰という文学たり得ないものを束ねて、本来禁じられたはずの二項対立間の移動を、重さから軽さへという例外的なバイパスを通して行い、文学へと昇華させている。