「シティ・オブ・ゴッド」

シンセミアじゃなくて、リオの方。

はてなで一時期話題になったブログで、日本のいたる最悪のケースをブラジル(アルゼンチンだっけ)としていたけど、シティ・オブ・ゴッドに描かれているような世界が日本に訪れるとは考えにくい。
所得格差の統計を見ても、2002年における下位10%の所得と上位10%の所得との比は、日本が4.5なのに対し、ブラジルは約10倍の46.7。仮に日本で今後毎年上位10%の所得が5%ずつ増えて、下位10%の所得が5%ずつ減っていったとしても、ブラジルと同様の所得格差が生まれるまでには23年かかる。

でも日本が没落しつつあるのは確かに肌に感じられる訳で、じゃあ日本に訪れる可能性のある最悪のケースってどのようなものなんだろう。

一つ言えるのは、今の日本じゃ誰もシティ・オブ・ゴッドの住人のような強い生命力を持っていないということ。生温い現実は不愉快であり不可解でもある。