「ネクスト・ソサエティ — 歴史が見たことのない未来がはじまる 」

ドラッカーは来るべき社会を「知識社会」と呼び,三つの特徴を上げている。

1)境界のない社会<-知識は高い流動性をもち、いかなる境界も越えて行く。(e.g. smart.fmとかWikiversityとか)

2)上方への移動が自由な社会<-教育の機会の充実により、知識(=資本)を誰もが手に入れられるようになる。

3)成功と失敗の併存する社会<-資本(=知識)は流動性が高く、支配的地位に立ち続けることは困難。

一見理想論にも思えるが、人類の知の総体は加速しながら増加しており、専門的知識の重要性は増して行くだろう。

例えば、「21世紀の歴史」によれば、人々が必要とする知識は2006年の時点では7年ごとに倍増していたが、2030年には72日ごとに倍増することになるという。

こうした社会の中心を担う高度な専門的知識を持った知識労働者の労働をいかに評価し、マネージメントして行くべきかについての議論は興味深く、

ある専門領域の知識労働者のみを派遣する人材派遣会社を用いれば、労働者の業績は適切に評価され、有能な人はより重要な組織に派遣されるようになり、能力に応じて適切な場所で働くことが可能になる。
(適当に要約)

ということだそうだ。